外は雪。 息が出来ないほど降りしきってる。
明日になったら玄関から出られないほど積もっているのだろう。
役場の定時で帰宅した父はビールでもうすでに上機嫌。
幼い妹が膝に乗っかっている。
居間は台所の煮物の湯気が漂ってきて少しムゥっとしているが、
小さなクリスマスツリーの点滅する小さな灯りを曇らせるほどではない。
母の背中の後ろに、今日のプレゼントが隠されているのは知っている。
ドキドキの心拍数が、母と、父と、シンクロする。
ケーキはちょっと苦手だがチキンは好きだった。
父と母と妹が大好きだった。
雪と小さな家とクリスマスが大好きだった。
Canon EOS-1DMkⅡ& 24-70zoom 西新宿